コンタクトレンズを選ぶ時、「BC(ベースカーブ)って何?」と思ったことはありませんか。
レンズの度数やカラーには気を配るのに、BCはスルーしてしまう方も多いかもしれません。ですが、実はこのBCが合わないと、装着時の違和感や目のトラブルにつながることもあるんです。
特に初心者の方は、快適にコンタクトレンズを使うためにも自分に合ったBCを知ることが大切。
この記事では、BCの意味や測り方、合わなかった場合のリスクについて詳しく解説します。
1.コンタクトレンズの「BC」って何?
BC(ベースカーブ)は、コンタクトレンズの内側のカーブの曲がり具合のことで、目のカーブにフィットするかどうかを判断する大切な数値です。
レンズの曲がり具合を数値化したもの
コンタクトレンズのBCとは「ベースカーブ」の略で、レンズの内側のカーブの大きさを数値で表したものです。
BCは「8.6mm」などとミリメートル(mm)で表記され、数値が小さいほどカーブがきつくなり、逆に数値が大きいほどレンズのカーブはゆるやかになります。
目のカーブに対してレンズのBCが合っていないと、レンズがズレてしまったり、逆に締めつけられるような違和感を覚えたりすることも。
BCは見た目では判断しづらく、眼科の検査機器でしっかり測定してもらう必要があります。
BCの許容範囲は±0.2mm以内
BCの数値は、一般的に8.5~8.9mmの範囲で設定されており、±0.2mm以内の誤差であれば問題ないとされています。
特にソフトコンタクトレンズの場合、柔らかな素材で作られているため、大きな違いがなければ目にフィットしてくれるからです。
例えば、処方箋に「BC:8.6mm」と書かれている人が「BC:8.8mm」のレンズを使うケースなら、基本的に問題は起きにくいでしょう。
一方で、目の形状には個人差があるため、0.1mmの違いで不快感を覚える人も。自己判断で選ぶのではなく、自分の目にぴったり合ったBCのレンズを使う必要があります。
2.コンタクトレンズのBCを知る方法
BCの数値は見た目では分からず、正確に知るには検査やデータの確認が必要です。購入前にしっかり把握しましょう。
眼科で検査を受ける
自分に合ったBCを知る最も確実な方法は、眼科での検査です。眼科では「角膜曲率半径(K値)」を専用の機器で測定し、そのデータによってBCの数値が決まります。
目のカーブは人によって異なるため、他人と同じBCが自分に合うとは限りません。また眼科では、目の健康状態も一緒にチェックできるので、安心してコンタクトレンズを使えます。
なお、コンタクトレンズを使い始めてからも、定期的に検査を受けておけば、目の状態に変化があった場合にも早めに対応できます。定期検診の頻度は、3ヶ月に1回が目安です。
レンズのデータをチェックする
眼科を受診したことがある方なら、検査後にもらえる「処方箋」でBCを確認できます。
「BC:8.6」といった表記があれば、それが現在使っているレンズのベースカーブです。処方箋は自分に合うレンズを購入する際に必要ですので、大事に取っておきましょう。
また、すでにコンタクトレンズを使っている人は、製品のパッケージやブリスターパックに記載されている数値からでも、自分に合うBCを確認できます。
3.BCが合わないコンタクトレンズを使うとどうなる?
BCが目に合っていないコンタクトレンズを使うと、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。少しでも違和感を覚えるのであれば、すぐに見直しましょう。
目の痛みや違和感が出る
BCが合っていないレンズは、目にしっかりフィットせず、装着時にゴロゴロしたり痛みを感じたりすることがあります。
例えば、カーブがきつすぎると角膜を圧迫してしまいます。目に合っていないレンズは、装着中ずっと違和感が続くため、集中力低下の原因になることや、目を開けていられないほど痛くなることも。
そのまま使い続けると、目の表面に傷がついて炎症を起こす恐れがあります。少しでも違和感を覚えるのであれば、レンズのBCを見直してみましょう。
レンズがズレる
ベースカーブが大きすぎると、まばたきの度にレンズがズレたり、視界がぼやけたりします。
これは、レンズが角膜にフィットせず、浮いてしまうために起こる現象です。ズレる度に手で直すのは衛生的に問題がありますし、目に傷がつくリスクも高まります。
歩いている時やまばたきの度にレンズが動くと、落ち着かないだけでなく、視力の安定も保てません。毎日快適にコンタクトレンズを使うためにも、BCは正確なものを選びましょう。
身体にも悪影響を及ぼす
BCが合わないレンズを無理に使い続けると、目の疲れがたまり、肩こりや頭痛、吐き気といった身体の不調を引き起こしてしまう可能性があります。
視界が安定しないと脳が疲れやすくなり、日常生活に支障をきたしてしまいます。最悪の場合、目の炎症や角膜障害につながってしまうことも。
BCの違いは目の違和感だけでなく、身体全体への影響もあることを忘れず、コンタクトレンズは自分の目にぴったりのものを使いましょう。
4.BC別のおすすめコンタクトレンズ2選
ここからは、それぞれBCが異なる2つのおすすめコンタクトレンズを紹介します。
SIE.CLEAR 1day シー クリア UVカット
装用期間 | 開封後1日 |
度数 | -0.50D~-10.00D |
DIA | 14.2mm |
着色直径 | なし |
BC | 8.5mm |
含水率 | 59% |
価格 | 1箱30枚入り/1,958円(税込) |
話題の新ブランド「SIE.(シー)」がお届けする、高機能クリアレンズです。
新素材の採用とうるおい成分の配合で、レンズの水分保持力をアップ。
高含水レンズなのに乾きにくいため、目の乾きが気になる方もぜひ試してほしいレンズです。
商品ページへ≫
SIE. 1day《マイベイビー》
装用期間 | 開封後1日 |
度数 | ±0.00D~-10.00D |
DIA | 14.5mm |
着色直径 | 13.7mm |
BC | 8.7mm |
含水率 | 59% |
価格 | 1箱30枚入り/1,848円(税込) |
新ブランド「SIE.(シー)」は、さり気なく盛れるカラコンも多数ラインナップ。
マイベイビーはピンクが控えめに入った水光デザインのカラコンで、大人かわいい瞳を演出!
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5.まとめ
今回は、BCの意味や測り方、合わない場合のリスクについて解説しました。
BCは、コンタクトレンズを安全で快適に使うためにとても大切な数値です。合わないBCのレンズを使うと、目の痛みや違和感だけでなく、視界の不安定さや身体の不調につながる恐れもあるため、購入前には必ず眼科で検査を受け、自分に適したBCを把握しましょう。
処方箋に記載されたデータを確認することはもちろん、気になることがあれば眼科医に相談するのがベストです。自分の目にぴったりのコンタクトレンズを選んで、安全で快適なコンタクトレンズ生活を楽しんでくださいね。