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カラコンの使い方

カラコンしたまま寝るのは危険!理由・危険性・トラブルの防ぎ方

カラコンの使い方

「疲れて帰ってきて、カラコンをつけたまま寝てしまった…」といった経験をした方は少なくないでしょう。なんとなくダメだとわかっていても、ついウトウトとしてしまうこともありますよね。しかし、実はカラコンをつけっぱなしで寝るのはとても危険なことなのです…!

そこで今回は、カラコンをしたまま寝ることの危険性や目のトラブルを防ぐ方法を解説します。目の健康を守りながら安全に使用するためにも、ぜひチェックしておきましょう。

1.カラコンをつけたまま寝るのはNG!その理由とは?

カラコンをつけたまま寝てはいけない理由にはどのようなものがあるのでしょうか?3つご紹介します。

酸素不足になるから

カラコンをつけて寝てしまうと空気中から酸素を取り込みづらくなります。もともと裸眼に比べてコンタクトをしているときの方が、角膜に入る酸素量は少なくなりがちです。そこで、まぶたを閉じるとさらに酸素を通しづらくなるので、角膜は酸素不足に陥ります。

また、カラコンは色素を透明のレンズで挟む「サンドイッチ製法」で作られていることが多いため、クリアレンズよりも厚みがあり、酸素透過率が低くなってしまうことも。

酸素不足の状態が続くと角膜の内皮細胞が減って、将来白内障などの病気になる恐れがあります。角膜内皮細胞は一度減少すると増えることはないので、普段から目のケアをしっかりと行いましょう!

角膜に傷がつくから

涙は目の表面を保護する役割がありますが、カラコンをつけたまま寝ていると目はどんどん乾燥していき、レンズとの摩擦によって角膜に傷をつけてしまいます。目を閉じているときは涙があまり出ないため、元々水分不足になりやすいのですが、そこにコンタクトをつけているとなれば、さらに乾きを感じてしまうでしょう。

また、前述のとおりカラコンは通常のレンズより厚みがあり乾燥感が気になることも多いので、目に傷がつきやすいドライアイの方は要注意です!

雑菌が繁殖しやすいから

涙はまばたきによって瞳全体に広がり、異物や不要物を流し出す役割があります。しかし目を閉じたままだと汚れを流せず、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

雑菌が繁殖した状態で使用を続けると、角膜炎や角膜潰瘍になるなど目に大きなダメージを与えることも少なくありません。ひどい場合は失明することもあるため、カラコンをつけて寝るのはとても危険な行為なのです。

2.カラコンをつけたまま寝ちゃった!起きたら何をすべき?

普段から気をつけて生活していても、「疲れて寝てしまって、起きたらカラコンをつけたままだった…」なんてこともあるかもしれません。そんなときのためにも、起きたときにすべきことを事前に学んでおきましょう!

目薬をさしてカラコンを外す

慌ててカラコンを外そうとせず、まずはまばたきを何度か繰り返しましょう。目薬をさすのもおすすめです。乾燥して目に張り付いたカラコンを無理に外そうとすると、角膜が傷ついてしまうことがあります。

しっかりと瞳がうるおったら焦らずに外してください。このとき十分に潤わせても外せないようなら、無理に外さずに眼科を受診しましょう。

「潤わせるなら水でもいいのかな?」と思われるかもしれませんが、水道水を使うのは絶対NGです!傷がついたり、アカントアメーバに感染したりすることもあります。必ずコンタクト用の目薬を使用してくださいね。

カラコンを清潔にする

カラコンをつけたまま寝ると目はダメージを受けるので、本来なら裸眼でゆっくりと休ませたいところですが、どうしてもレンズが必要なときもありますよね。そんなときは、カラコンを清潔にしてから使いましょう。

つけていたレンズが1dayなら新しいものに変えて、2week・1monthなら普段通り洗浄液でしっかりケアをしてください。急いでいてケアをする時間がなければ、2week・1monthのカラコンでも新しいものに付け替えましょう。

目に異常があれば眼科を受診する

カラコンをつけたまま寝たあと、目に痛みや異物感を感じたり、張り付いたレンズが外せなかったりすることもあるかもしれません。そういったときには、自力で対処せず、すぐに眼科を受診しましょう。

放置すれば症状が悪化してしまう可能性もあるので、少しでも違和感があるなら早めの受診を心がけてくださいね。

3.目の健康を守るためにできること

カラコンは使い方を間違えると、目のトラブルを引き起こしてしまうこともあります。日ごろからしっかり予防して、目の健康を守りながらカラコンを楽しみましょう。

帰宅したらカラコンをすぐ外す

うっかり寝ても大丈夫なように、帰宅して手を洗ったらその場でカラコンを外す習慣をつけましょう。

カラコンの装用時間を短くすることは、目の健康にも◎。就寝前など不要なときは外しておくと安心です。

替えのカラコンやレンズケースを持ち運ぶ

カラコンをつけて外出する日は、1dayなら替えのカラコン、2week・1monthならレンズケースを持ち運ぶのがおすすです。替えのレンズやケースがあれば、出先で仮眠をとるとき、目に違和感があるときもすぐに外せます。

持ち運びにはピンセットが付いてるタイプやコンパクトサイズのレンズケースが便利ですよ。

シリコンハイドロゲル素材のカラコンを選ぶ

カラコンは酸素透過性の高いシリコンハイドロゲル素材の商品を選びましょう!

2007年にとある眼科で「1時間の仮眠で角膜の厚みはどれくらい変わるか」を実験したところ、裸眼時の角膜肥厚率は1.8%、含水ソフトレンズ装用時は4.8~5.2%でしたが、シリコンハイドロゲル素材のレンズ装用時は1.5~2.8%と、裸眼とほぼ同じという結果がでました。

角膜は酸素不足になると、浮腫んで厚みがでる特性があります。この実験から、シリコンハイドロゲル素材なら角膜に酸素を取り込みやすいことが分かります。

シリコンハイドロゲル素材であれば、目の負担の軽減にもつながります。カラコンを選ぶときに、素材を意識してみるのも良いのではないでしょうか。

4.まとめ

カラコンをつけたまま寝ると、目に大きなダメージを与えてしまいます。普段から気をつけたいところではありますが、うっかり寝てしまったときには、まばたきと目薬でしっかり目を潤わせてから外すようにしましょう。

また、健康的な目を維持するためには、帰宅後すぐにカラコンを外すこと、替えのカラコンやレンズケースを持ち歩くこと、シリコンハイドロゲル素材のカラコンを使うことがおすすめです。

何度かカラコンをつけたまま寝たことがある方は、ぜひこの機会に習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

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